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『天気の子』ネタバレ感想、俺たちは本当に大丈夫なのか?

新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド

 見てきたので話します。当然ネタバレはあるので気にする人は早く見てください。

 余談ですが、いい文章というのは最初に結末を言って話の終着点を読み手に教えるものだそうです。俺はこの映画、ストーリーは手放しに褒められないかなあという感想で、それ以外はとてもよかったと思います。

概要

 ざっと作品のバックグラウンドをおさらいしつつストーリーを追っていきたい。お話については俺も一回見ただけでうろ覚えだから、頑張って思い出していきましょう。

 まず作品のスタッフ等の説明だがぶっちゃけいらんでしょこれ。『君の名は』の新海誠前前前世に引き続き主題歌はRADWIMPS、キャラデザはあの花等々でも有名な田中将賀。要するに君の名はの再来。人々は新海誠がこの世のすべてを手にするのかあるいは単なる時の人として朽ち果てるのかを見定めるために劇場へと足を運んだ。結果は数字に聞いてください。

 そしてストーリー概要。ちょっと長くなります。半分は俺が思い出すついでに書きたいだけなので興味なければ読み飛ばしてほしい。

 主人公の帆高は家出少年。田舎なんてクソくらえだと島を飛び出し、フェリーに乗って都会までやってくる。都会ってこえーとか言いながら世間の厳しさに精神を削られ、雨に打たれ都会で野垂れ死に寸前。それでも帰りたくないと猫に呟くジュブナイルマン。そんなとき偶然出会った須賀とかいうおっさんに拾われて住み込みでライター業の手伝いをすることになる。

 ここからはちょっと楽しげ。須賀や夏美と一緒に雨の降る都会でどうにかこうにかやっていく主人公。挿入歌と共に疑似家族に見えなくもない三人の生活が流れ、観客が「あれ、ヒロインはどこいった?」と疑問を抱き始めた頃、バーガー屋以来の陽菜登場。ヤクザまがいの男たちに怪しいマッサージ屋さんで春の投げ売りを強要されそうになっている彼女を助けるため、主人公はなんかその辺で拾った銃を発砲。ついでによくわからん廃ビルに不法投棄。

 その後、100%晴れ女として現れたヒロインを主人公はビジネスパートナーとして認め、二人は日本の経済界へと足を踏み入れる。ここからが楽しげなくだりその2。家出少年で後ろ盾がない主人公と、両親がおらず同じく後ろ盾がないヒロインとその弟は、晴れ女というファンタジーな力を使ってマジの荒稼ぎをする。やってることはファンタジーだけどその動機が切実なんだよね。金なんだよ。二人はファンタジーの力で現実を圧倒する。雨の都会を晴れにし人々を幸せにし自分も幸福を手にする。ここまでが楽しいパート。

 物語中盤。主人公を探す警官、天気の巫女と代償の話、その他諸々が徐々に主人公を侵食し、ついに警官から追われ始める主人公。娘の引き取りとかいう現実的な望みを守るために主人公を突き放す須賀さん。晴れ女ビジネスどころの騒ぎではない。居場所を失った主人公とヒロインと凪先輩は、「みんなで逃げよう」の一言で逃走劇を図る。みんな大好き少年少女の逃走劇は映画ではありがちだがやっぱり絵になる。しかし雨どころか雪が降りだした都会で主人公たちは再び現実の厳しさを知る。冒頭で主人公が経験したのと同じことを今度は三人でやって、警官に捕まりそうになるもなんとか落雷で撃退。ラブホに見えてラブホじゃない(いややっぱラブホなのか?)ホテルに三人で泊まり束の間の幸せの後、人柱として消えるヒロイン。

 なんやかんやで捕まる主人公。そしてなんやかんやで脱走する主人公。陽菜に会いたいということで今度は警官とのカーチェイス。映画のおいしいとこめっちゃやるねって感じで線路の上を全力疾走する主人公の姿はもはや王道。下界の民になにあれ草生えるwと笑われながら別に速くもなんともない速度でわりと長い間走り続ける主人公は、厳しい現実にファンタジー無しで立ち向かった象徴。そんな感じで例の廃ビルで失われし拳銃を使い腐った大人共に啖呵を切る。なんかいつの日かうっかり撃ってびっくりしちゃったあの拳銃をぶっ放して、腕を震わせながらもビビってないぜと大立回りをすることで決意の強さをアピール(?)する。そいで須賀さんを味方につけ、ようやく陽菜の元へ。

 すごいイイ感じの挿入歌と共に空中をぐるぐる回りながら陽菜に向かって愛を叫ぶ主人公。陽菜がいてくれたら世界なんて狂ってたってどうでもいいということで人柱は解消、東京は沈没、主人公はお縄。

 そして三年の月日が経って大学生になった主人公は都会へ戻ってくる。え、数年後に再会する流れとか君の名はと同じじゃん、と視聴者に思わせて特に裏切りとかもなく、ちょっとぐだぐだやりながら須賀さんを経由してヒロインの元へ。雨が降りしきる中、思い出があるようなないような坂道を登ると、そこには天野陽菜。天気はまだ狂ったまま。なんで泣いてんの、大丈夫? そう聞かれて主人公は、「僕たちは、きっと大丈夫だ」と答えて締めくくる。

 そんな感じ。

 概要がマジでなげえ。センスがないのは百も承知だけど、要点をまとめられる気がしないのでやむをえず全部書きました。要点がまとまらないのは俺のせいか? それともストーリーのせいか? こんなんでこの記事は本当に大丈夫なのか? じゃあ本題に入ります。

雨の降る現実、晴れ女というファンタジー

 音楽が良い、絵がヤバい綺麗。そんなことは猿が見てもわかるのでいちいち書きません。俺は根がお話を読む人なのでストーリーというかテーマ性について書いていきます。

 正直言って、今作のテーマやストーリーを一言で語るのはかなり難しいと思う。ストーリーは「主人公が晴れ女と出会う」お話だけどじゃあ出会ってなにするの? っていうとただの金稼ぎ。テーマ性的にもなんか不明瞭な気がしてならない。天気の問題で人柱がどうとか聞くと、世界を取るか大切な人を取るかみたいな話に思えるけどそれほど強い印象はない。だいたい人柱とかいう単語出てきたの中盤以降だし、なんか結局晴れ女の設定が上手くストーリーに絡んできていないとさえ思える。むしろ物語冒頭~須賀さんちに住み込みの流れだけ見ると、家出少年が都会に揉まれながら現実と戦う話としての方がしっくりくる。

 で、俺が脳内でまとめたものが見出しの通り。答えなんて知らんがとりあえずこの方向性で話を理解していきたい。

 物語は家出少年が厳しい現実に苦労するパートから始まる。バイト先は見つからないし、大人はみんな主人公に冷たい。こういうので本当に誰も主人公に優しくしないのは見てる方としても結構辛い。これらはすべて雨の降る都会を背景に進んでいく。
 それに対して、主人公がヒロインの陽菜と出会ってからは、100%晴れ女の力を使ったファンタジーによって明るい背景が続く。これらの楽しくて幸せなシーンはだいたい陽菜の力のおかげで、その由来は鳥居をくぐっただけという大して説明のないファンタジー設定。雨の止まない都会を晴れ女の力でぶっ飛ばすというのが予告にある通りの設定であり、重要なところ。

 でも結局、ファンタジーの力には代償が伴う。陽菜はなんか消えそうになるし人柱がどうとか言われ始める。でも辛いのは現実も同じ。主人公はお尋ね者だし、須賀さんには見捨てられるし、児童相談所にはみなしご扱いされて居場所を奪われる。まだクソガキで現実に対抗する手段を持たないから、主人公が捕まりそうになったとき、陽菜にできたのはファンタジーの力で落雷をぶっ放すだけ。それで結局どうしようもなくなって、主人公に「晴れは好き?」なんてしょっぱい質問を投げて、「好きだけど」ぐらいのしょぼい回答だけを頼りに陽菜は自分を人柱にする。狂った天気を治すためとかいう大層な言い分を掲げてるけど、主人公も弟も救えてない。ファンタジーで色々誤魔化してるのはストーリー的なご都合主義の問題か、それともどうしようもなくなった陽菜の決断か。まあいいけど、とにかく主人公はそれじゃ納得しなかった。

 「天気がいいとなんだか気分も軽くなる」的なことを言っていた主人公も、めちゃくちゃ天気がいいのに大事なものを失って最悪の気分に。そこでやっぱり主人公は陽菜を取り戻すため、現実と戦う。具体的にいうと警察との追いかけっこ。やってることはハリウッド並だけど今度はファンタジーにもなんにも頼らず、現実に対して現実の手段で対抗する(かなりフィクション寄りで非現実的とはいえ)。

 ついでに拳銃も拾って、娘の問題という家庭的で現実的なそれを抱えている須賀さんを消し飛ばす。現実を受け入れるのでも諦めるのでもなく真正面から拳銃突きつけて戦っていく姿勢を見せて、ようやく陽菜に会った主人公は、天気の狂った世界でもいいから陽菜と一緒にいたいと告げる。

 エピローグで、東京は結局雨に沈んだまま。でもまあ歴史的に見ればそういうこともあるっしょみたいに納得して、ある程度成長した主人公は帰ってくる。変な光(=晴れ女ファンタジーパワー)に焦がれて現実逃避紛いの家出をしたときはめちゃくちゃ苦労したバイト探しも、順を追って高校を卒業し大学生にさえなってしまえば引く手あまたで超余裕。

 なんかもやもやした気持ちで、でも結局彼女にはなんていえばいいんだ? と頭を悩ませながら再会した陽菜に向かって、「大丈夫」の一言。雨が降ってても問題ない。現実が厳しくても大丈夫。僕たちはやっていける。

 雨が降ったままの辛い現実を受け入れて、その上できっと大丈夫だとヒロインを安心させる主人公は、もうファンタジーに頼る必要がないのだと、そういう感じのストーリー。

 ストーリーが迷子

 そういうわけで気になった点を挙げていきます。

 まず一番に気になったのはこれなにする話なのって点。特に表題にある天気についてだが、これが明確にストーリーラインを形成しているかというとだいぶ怪しいのがその原因だと思う。

 まず天気がずっと雨なのに対し、それ自体がなにか具体的な被害を主人公たちに及ぼしているわけではない。どちらかというと演出に近く、登場人物たちもずっと雨降ってて憂鬱だなーぐらいにしか思っていない。序盤、主人公にとっての問題は都会でどうやって生き延びていくかに焦点が当たっている。
 だからヒロインが100%晴れ女であることを知った主人公が考えたのも、それで金儲けができるっていうことの方が先にくる。狂った天気を治して人々を幸せにするのが楽しいとヒロインが語るのは割と後になってからで、彼女にとっても一番の目的はお金を稼いで生き延びていく方向にあったと感じる。

 そんな状況で、後半から人柱がどうとか言われ始めるのはどうなのか。じゃあやめればいいじゃんとはなる。実際、主人公は人柱説を直接聞くよりも先に晴れ女ビジネスを休業しようとしている。人柱どうこうで悩んでいるシーンより、警察に追われているシーンの方が多い主人公やヒロインの家庭事情、警察に追われていること、現実が辛いこと等々と天気が狂っていることは直接的に関係がない。そんな環境で、天気を取るか大切な人を取るかの究極の選択が生まれるはずもない。目の前の生活で精一杯の主人公たちにとって雨がちょっとやそっと降っていることなんてストーリーの中心になることはないし、それを見ている俺たちにとってそれはあくまでも背景と演出の問題でしかない。

 たとえば、君の名はのファンタジー要素であるところの「入れ替わってるー!?」はそれ自体がストーリーを動かしていたし、その状況でどうやって生活するか、どうやって元通りにするか、という目的をストーリーに生み、最終的にはその入れ替わりが隕石被害を避けるために仕組まれた超常現象だったということが発覚して明確にストーリーが繋がる。隕石被害を回避することはそのままヒロインを救うことに結び付くため、主人公がそのために奮闘する動機は十分。君の名はのストーリーがどう評価されているかはあまり調べたことがないけど、エンタメ的にはちゃんとまとまっていると俺は思う。

 それに比べると、天気の子はファンタジー要素がマジでストーリーに絡んでこない。たぶんこっちは君の名はと反対で、天候の被害を避けるためには人柱のヒロインを見捨てないといけない。そこの葛藤がシリアス部分になるはずの設定なのに、肝心のメインストーリーに天気が関係ないから、葛藤が生まれない。何度でもいうけど、主人公にとって重要なのは都会で生き抜くことと警察から逃げることとヒロインと一緒にいることであり、天気なんかクソほどにどうでもいい。ヒロインがいきなり消えるのも意味がわからない。そうしないと都合が合わなかったのか? 現実があんまりにも辛いからファンタジーパワーで天気を治してそれで終わりにしたいみたいな、天気が晴れればみんな幸せになるだろうみたいな希望的観測でヒロインがそうしたとかであれば、まあ理由付けはできるけど、ストーリーとしてはあんまりにも不十分じゃないか。

 そもそも序盤、主人公が晴れ女ビジネスを始める前に、彼は須賀さんちに住み込みで働いてある程度の安寧を掴み取っている。雨降る現実の世界でどうにかこうにか既にやっている主人公はヒロインと出会わなくても居場所を得ている。それが陽菜と出会ってからはここが自分の居場所だみたいな、彼女と出会って救われたみたいな雰囲気出されても困る。須賀家と陽菜家は別に意味のある干渉をするわけでもないし、須賀家は物語上の立場として非常に曖昧な存在に思える

 一応、須賀家はファンタジー要素一切なしの居場所として陽菜と対比できる。主人公と同じ元家出少年で、妻を失っても娘と一緒に住むため現実と向き合い続ける須賀さん。ここは足掛けだと言って就職活動をする夏美。二人とも最後は主人公と一緒に警察に抗ってくれる。でもなんかこの辺、立ち位置がふわっとしててよくわからん。主人公が晴れ女ビジネスで一発当てられるなら、ライター業を足掛けにする必要は別になかったんじゃないか? 陽菜が主人公に光を当ててくれるなら、須賀さんが手を差し伸べる必要はなかったんじゃないか?

 まあね、ボーイミーツガールとしてはいいんだよ。ボーイとガールが恋愛してればそれっぽくはなるし。でも結局のところ、一番ストーリーを動かしてるのは警察なんだよ。リーゼントが主人公を追いかけてなかったらなんにも始まらないストーリーなのが納得いかない。天気が悪かろうが晴れ女が人柱になろうが、警察に追われていなかったらこいつらのストーリーに起承転結でいうところの転と結が生まれてないし、なんだったら起の辺りでなにをするストーリーなのか怪しい。現実に押しつぶされそうになる思春期の少年少女の逃走劇をしたいんだったら、天気なんてマジでどうでもいい。本当に何度でも言うぞ、主人公にとっては天気が狂ってることよりも、リーゼントが追いかけてくることの方が百倍大変なことなんだよ
 尺を見ればわかるだろ、どんだけリーゼントが画面に映ってると思ってんだ。だから陽菜は自分を生贄に捧げることでリーゼントを破壊するサンダーボルトになった方がストーリー的には正解だった。主人公は陽菜のおかげで助かった、世界もリーゼントがいなくなって平和になった。でもこれじゃ陽菜さんが救われない。だからファンタジーの力には頼らず、自分の力でリーゼントと戦う。現実を受け入れて陽菜さんと一緒に暮らす。それでよかったんじゃないの。陽菜も帆高も勘違いしているようだけど、お前らが不幸なのは天気が狂ってるからじゃなくてリーゼントが追いかけてくるからなんだぞ。

キャラの掘り下げについて

 これはもう単純。なぜ主人公が家出してきたのか? これが書かれていない。終わり。

 『あの光の中に、行ってみたかった』。この一言が主人公のバックグラウンドのすべてであり、息苦しい島のことも、捜索願を出している親のことも、作中ではほとんど語られない。俺たちには思春期を生きる少年少女のコンテクストが作品を超えてある程度共有されているからまあよくある感じのやつだろうと想像はできるけど、そこを省略しちゃなろうのステータスオープンと大差ない。

 まさかあえて描写しないことに意味があるのか? と疑いたくなるほど主人公の背景は薄い。そんなだから時折入るモノローグも薄っぺらい。まあ回想回想アンド回想でしかキャラクター付けをできないのもどうかとは思うけど、これまでの生活を全部投げ捨ててでも都会に一人でやってきた主人公を描写するにあたり、これまでの生活について一ミリも語らないのはさすがに感情移入のしようがない。まさか、本当に背景設定をすべて投げ捨ててきたから描写しなかったのか? いやあさすがにそれは。

 あとついでに言うとヒロインの背景も薄い。お母さんなんか勝手に死んでてウケるんですけど。オタクに感情はないから、顔も名前もわからない赤の他人が死んでることに対して共感とかできません。キミ、ご両親はいないの? へー中学生と小学生で二人暮らしなんだ。親戚の方は? 児童相談所には行った? え、じゃあどうして二人で暮らしてるの? 水商売? お金に困ってるならおじさんがいいお仕事を紹介してあげるよ……

その他の細かい点について

シバタ

 彼がいなければ物語は始まらなかった、この作品のキーパーソン。拳銃捨て男ことシバタ。予告でかっこいい須賀さんの台詞と共に銃声が鳴るシーンを見て須賀さんとシバタを結び付けたのは俺だけじゃないはず。結局一度も姿を現さない彼は縁の下の力持ち。なわけねーだろ話を動かすためだけに物騒なもん落とすなこの無能。

瀧くんと三葉

 出てくる意味あった? 君の名はファンはこんな取って付けたような登場でも喜べるわけ?

 雨が魚みたいになってるのが晴れ女の代償だと思ってたけど別になんも活躍しなかった不思議なお魚くんたち。どこかが晴れる代わりにどこかで魚たちが暴れてるみたいなことは特にない。あったとしてもストーリーには関係ない。

アヤネとカナ

 声優の名前を出してオタクに媚びたつもりか? だからそういう取って付けたようなことでファンサぶるのやめろって。

本田翼

 俺が棒読みをそこまで嫌いじゃないからか、前評判ほどは気にならなかった。というかそーつぉーどおりが一番酷いのであれを予告に入れるべきではなかった。もちろん他が上手いわけでは決してない。

警察が無能

 散々逃げ回ろうとする主人公を何度も逃がすリーゼント軍団。よく線路走ってるときに捕まらなかったな。フィクションではよくあることだけどね。

まとめ

 いや、面白かったですよ。嘘じゃないです。でも感想でストーリーに触れると粗が目立ちます。お話は全体でみるとまとまりがなくて、頭でこねくり回してると穿った見方をしてしまいますが、基本的にはボーイミーツガールとして見ておけば気持ちよくなれます。音楽と絵は期待通りだし(音楽は君の名はの方がインパクトあったか?)、それぞれのシーンも個別で見るとエンタメ性が強くて楽しくなれます。後半の「みんなで逃げよう」から始まるありがちな逃走劇はエピローグまでテンポがよくて映画を見てる感がすごい。

 テーマ性についても、まあ答え合わせみたいなのは野暮だと思うのでここでは自分なりの解釈で語りましたが、結構好きです。晴れ女がどうこうとか言っておいて最後は結局雨が降ったまま「きっと大丈夫」で締めくくるのはオタク好みする。でも「大丈夫」についてはぽっと出感がバリバリなのでワードチョイスが微妙だと思う。もうちょっとなにかと掛けてくれ。大丈夫の後にタイトルを出されてもどんな反応をすればいいのか俺にはわからない。余談だけど天気の子ってタイトルもあんまりセンス感じないね。文句で終わる感想はどうなんだ。まあきっと大丈夫でしょう。

天気の子

天気の子