くだらねえオタクの話をする

俺がイチからCharlotteの話をするから誰か聞いてほしい~第五話~

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 Charlotte史上最も不必要と名高い第五話。マジで語ることがないので今回は短めです。

リンチされる友利

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 なんかめっちゃ嫌われてますよという描写。各話ですごい念入りに友利が嫌われてる描写をするんだけど、その設定があとで活きてきたという記憶はない。

柚咲にとってお姉さんはどういう存在だったんだ?

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 いきなり自分語りを促すタイプの主人公。ストーリーに絡まねえから関係ないところで無理やり喋らせるしかないんだろうなあという感じ。この女、マジで持て余してるし最初から設計がミスってるとしか思えない。

 麻枝アニメの悪いところがこれ。要らない設定とかエピソードを無意味に出して尺を無駄にしてくる。別に設定作ったからって無理に全部解説する必要はないし、解説したいならもっと自然にやってほしい。
 まあ柚咲は終盤に取って付けたようなお涙シーンがあるぐらいだからサブヒロインとして目立たせないといけなかったんだろうけど、はっきり言ってポジション的に目立ちようがないから上手くやれたとしてもマスコットかギャグ要因にしかならなかったと思う。だってストーリー上の重要度が高城と同じだからね。つまり何が言いたいかっていうと設計段階でミスってるキャラ。

iPodを貰う

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 なんかよくわからないけど電子機器を無償で提供してもらう主人公。でもこのiPodって単語帳と引き換えに返しちゃうし、特に主人公がこれを使ってなんかしてたってこともないしキーアイテムとしても機能してないの浅いな~~って思う。つーか単語帳の代わりにこれ持ってけばよかったのでは?

 ちなみに友利の好きなバンドは主人公が前世で好きだったバンドなわけだけど、そもそもこのバンド自体が役割として微妙だよなぁってのがある。本当にただ二人が好きだったって共通点があるだけで終盤は出てこないし。麻枝だからって無理に音楽ユニット出さなくてもいいと思うんだよなあ。

青春パート

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 青春するよーってだけのパート。まあ構造上それをやりたかったから仕方ないんだけど、終盤の展開にこいつらがほとんど出てこないのに掘り下げられてもなあという感がすごい(そもそも掘り下げ方も雑だし)

スカイハイ斉藤

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 定番ネタという理由以外に生まれた意味がない男。ちなみに漫画版だとスカイハイ回は短縮されてるので一コマぐらいしか出てこない。

天気の子

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 俺が言いたかっただけ。

まとめ

 来週からが本番。

俺がイチからCharlotteの話をするから誰か聞いてほしい~第四話~

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地獄の始まりこと四話。

ピザソース

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 天丼っていうんですかね? そろそろ飽きてきた。というかメシマズを無理に食う展開ってのも古臭いし時代に取り残されてる感がある。

クラスルームクライシス

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 なんか録画のCMに出てきたから懐かしくなった。DVD一巻初動売り上げ800枚!? まるでCharlotteの未来を示唆するかのような丸戸の布石。

仲直りのおまじない

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 俺が西森柚咲の存在を忌々しく感じている要素その1。まずこのキャラ可愛くないし、くっせえぶりっ子キャラにダダ滑りな要素をこれでもかと加えてなにが面白いのかわからん。このキャラを可愛いと思ってるやついるの? このおまじないシリーズで笑ってるやついるの? つーかNa-Gaのキャラデザっていたるよりもマシってだけで別にそれほど強いわけじゃなくない?

野球回

 麻枝作品には定番の野球回。要するに身内ネタ。身内ネタってハマってるときはいいんだけど一回冷めるとマジで寒いんだよな。AB!のときはまだ麻枝もノッてる時期だったから面白く見れたんだけど、今回のとりあえず定番だから突っ込んどきましたみたいな野球回はもはや味のしないガム。

ナックルの握り

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 ナックルボールなのにストレートと同じ握り。友利がわかるぐらいなら他の専門家には相当怪しがられてそう。まあそれぐらいはご愛嬌。

ああっ! ゆさりんの唾液!

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 ちょっと面白い。

友利が嫌われてる

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 友利が自分とこのエースがクソ雑魚呼ばわりして怒られてるところ。なんか友利は嫌われ役みたいな描写されること多いけど、冷静に考えてそういう役回りを自分からする理由って特にないんだよな。能力の特性と能力者狩りの言動で嫌われがちになってしまうっていうのはわかるけど、友利自身が嫌われにいくムーブを自分からするのがよくわからない。自分の気持ちに正直なキャラってだけでそこまで強い意味合いはないのかもしれない。

そうか……判断はできても体はついてこないということか

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 柚咲と美砂の入れ替わりによる能力差の解説。乙坂くんのモノローグによる解説は時々入るけど、いちいち説明臭くて笑っちゃうのは俺だけか。ちなみに今後柚咲がバトル要員になったりする展開もほとんどないので、この辺の能力解説はほんとにただ設定披露してるだけみたいなところがある。

頑張る有宇くん

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 作中でたぶん初めて主人公が能力を使わず戦ったシーン。序盤における最重要シーンといっても過言ではない。漫画版(というか原案)だとこの前に能力でズルをして後悔するテスト回があるので、能力を使わないで頑張るこのシーンはかなり際立つのだけど、まあアニメだとちょっと唐突感がある。
 でも振り逃げで泥臭く勝利を掴み取る勝ち方は、終盤でボロクソになりながらも目標を達成する主人公への伏線になるからやってよかったね。そういうわけだから実をいうと野球回は結構意味のある回だったりする。手のひらは回転させてこそ意味がある。

唐突に自分語りするやつ

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 自分語りをさせないとキャラの動機を説明できないのはどうなん。誰もお前の生い立ちに興味はないんだが。

ちょっとした実験です。彼に乗り移ってもらえませんか?

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 あんまり覚えてないけどこの時点で主人公の真の能力について言い当ててる人がいた気がする。能力モノっぽい伏線シーン。
 ただこれも友利だけがなにかを察してる伏線を残しておいて、それを友利がなにか活用したりするわけじゃないんだよな。能力が略奪ってわかるのも回想が入ったからだし、結局生徒会グループで能力どうこうをやるのって青春パートの描写をするだけで話自体には絡んでこないから無駄感が半端ない。

まとめ

 最後らへん以外はどうでもいい。

『天気の子』をあえて好意的に解釈する話をしよう

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 あの夏から約一年。ついに俺たちの新海誠が円盤に乗って帰ってきた!
 というわけで天気の子のDVD(俺は配信で買ったけど)を見て、もう一度楽しかったあの頃のことを振り返ってみたいと思う。

yossioo.hatenablog.com

  ちなみに一年前は↑のような記事を書いたのだけど、正直批判がメインだった。だって穴だらけだからね、この作品。でも面白い部分が多いのは事実で、シナリオ上のガバガバ部分を指摘するだけに終始するのは惜しい作品でもある。

 なので、今回は批判をせず、『天気の子』に潜む面白みを自分なりに解釈して語りたいと思う。あくまでも自分なりなので、的外れなことも言うかもしれない。あとパンフレットやBDについてくるらしい特典なんかも全スルーなのでガチ勢からしたら浅い部分もあるかもしれない。しかし俺は細かい部分を気にしない。そう、あえてね。

あえて無意味なタイトル

 『天気の子』ってタイトル、お前はどう思った?
 俺はダサいと思ったね。でもあえてそのダサさは気にしない。重要なことはもっと別にあるからだ。いや、ごめんないかもしれない。そもそもこの作品の主題は『天気』ではないからだ。

 これはどうせ後で腐るほど言うから今は触れるだけにしておきたいんだけど、この作品の主人公やヒロインたちにとって、『天気』というものはさほど重要なファクターではない。俺たちのほとんどが新型肺炎にかかっていないのと同じように、お前らのほとんどが黒人差別の被害にあっていないように、それは世間にとっては重要なことかもしれないけど俺には関係ない。いくらコロナが流行ろうが黒人が白人にぶち殺されようが、俺が童貞だってことは何も変わらないのだから。

 なのにタイトルは天気の子。なぜか? きっと新海誠はミスリードをしたかったんだと思う。あえて『天気』をタイトルとして掲げることで、あたかもそれが重要であるかのように仕向けたのだ。そう、あえてね。

あえて過去を説明しない

 帆高が家出して東京に出てきた理由はあまり深く語られない。作中で主に取り上げられるのは「なんか息苦しかったから」という理由と、「あの光の中に行ってみたかった」という理由。それから序盤の帆高が絆創膏をしている辺りから「故郷で誰かと喧嘩して(どうやら父親らしいが)出てきた」なんて理由。あとは彼が携帯している本『The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)』が有名な家出小説だという点ぐらいか。

 帆高が家出した具体的な理由やエピソードは作中ではまったく語られない。キャラクターの掘り下げ、それも主人公の動機というのは、観客から共感を得るために必要不可欠なものであるにも関わらず。お話作りの基本に対してガン無視決めるというストロングスタイルを貫いてまで新海誠はなにをしたかったのか?

 俺が思うに、帆高の過去は語られる必要がなかった、あるいは語られるべきではなかったのだと思う。この作品で描かれる主人公は、なにも特別な存在ではない。その辺にいる普通の高校生である。普通の高校生は、家出せざるを得ないような重大事件には遭遇しない。彼の家出に、その行動に、理由や意味や具体的なエピソードを持たせてはいけないのだ!

 帆高のパーソナリティはあくまでも『家出少年』。それ以上の価値は彼にない。重要なのはそんな家出少年が何と出会い何を選択するのか。

 ついでに言うと、陽菜さんのバックグラウンドもあまり語られていない。せいぜい母親も天気の巫女だったらしいという描写とかそれぐらい。彼女が小学生の弟と二人暮らししている具体的な理由とか、母親の死の悲壮感を演出するための親子エピソードなんかもない。

 今作において重要なのは、家出少年とちょっと苦労してる少女がセカイの命運を握るという設定。彼らは特別な人間ではない。だから過去も説明しない。そう、あえてね。

あえて魚に言及しない

 雨粒が魚になった姿を見たことがあるか? 俺はない。
 同様に、帆高や陽菜にとっても魚の形をした雨粒が危害を及ぼしたりなんか事件を起こしたりもしない。別にその辺のクソガキが溜まった水流に押しつぶされていても、ツイッターで拡散されていても、そういうのは彼らにとって関係ないから言及しない。これはあえるまでもない。

 でも、だったらなんでそういう不必要なシーンを描写したんだ? 関係ないならそもそも画面に映すなよ! そう思うかもしれない。でも違うんだ、関係ないことはこの世の中にいっぱいあるし、それは天気の子ワールドでも変わらない。たとえば風俗嬢スカウトの木村に子供がいたってどうでもいいように、彼らや俺らに関係ないことはいくらでも存在する。
 でもこれは映画なので、ここでいきなり一般人Yの食事シーンを描写しても仕方がない。だから関係ありそうだけど関係ないシーンを描くことで、彼らにとってクソほど関係ないものがいくらでもあるんだ! という描写をしているのだ。そう! あえてね!

あえてあまり貧乏ではない

 初めて帆高が陽菜’sハウスを訪れた際、彼はポテチにチキンラーメンとかいう謎チョイス(ポテチはともかくチキンラーメン?)を手土産に持ってくる。それを陽菜は上手い具合に調理し、ぐちゃぐちゃになったポテチをなんかチャーハン的なものにかけて玉子をのせ、草とチキンラーメンを一緒くたにしたやつとあとなんかうどんみたいなのとかまあ色々出す。

 しかしこれを、有識者全然貧乏ではないと指摘する。俺は上級国民なのでこれでも貧相だなあとは思うのだけど、どうやら生活保護受給者レベルになるとこれでも豪華に感じるらしい。まあたしかに品数が多い時点で貧乏っぽくないし、盛り付けも綺麗なのが底辺感を薄めている。

 どうやらパンフレットなんかだと新海は「貧困層の暮らし云々」が今作の数あるテーマの一つだったと語っているらしいが、それならもっと汚らしい飯にした方がよかったという意見はもっともだ。

 それ以外にも彼らの暮らしにはそこまで貧乏臭さを感じない。須賀さんの家は結構広い上に隠れ家的なオシャレ感があるし、陽菜さんと先輩の二人暮らししてる家だって荒れてる様子がない。先輩が小綺麗にしててモテモテなのはむしろ上流的なそれを感じさせる。

 なぜ新海誠は、貧乏さを印象付けるために陽菜さんに豚の餌を食べさせなかったのか? その理由は簡単だ。日本は比較的中流層が多いからだ。なぜ多い層に合わせるのか? それも簡単だ。彼らは別に特別ではない、いわゆるボリュームゾーンに位置する人間だからだ。

 どこにでもいる普通の高校生であるところの帆高、そして陽菜において重要なのは不幸そうに〝見える〟という点だ。『ライ麦畑でつかまえて』とかいう本を帆高が読んでいることに少し上でも触れたが、あの小説のストーリーもだいたいそんな感じだ。主人公はなんやかんやと社会や大人に文句を言いながら家出旅をするわけだが、別にライ麦畑の主人公も勝手に家出してるだけで悲劇を背負っているわけではない。
 これは青春モノ。あるいはジュブナイルといった方がそれっぽいかもしれない。陽菜さんは親戚にでも後見人になってもらえば済んだ話を、ちょっと悲劇っぽい感じで弟と二人暮らししてるだけでそこに大した意味なんてない。そしてこれは金銭問題に限った話ではない。帆高も陽菜も、数年後にはなんの問題もないまま成長を遂げている。彼らは不幸なのではなく、不幸っぽい状況を意味もなく悲観するただのクソガキなのである。

あえて天気に実害はない

 これが本題。もう他の部分は読み飛ばしてもいいからここだけでも聞いていってほしい。

 上に載せた以前の記事でもここは散々書いたんだけど、要するにこの作品、天気が悪くなることによる主人公たちへの実害というのは皆無なのである。

 それを説明するために、まずストーリー上で登場人物が直面する障害・苦悩を挙げてみよう。

①帆高が東京で路頭に迷う
②陽菜がバイトをクビになり、風俗に身を落としそうになる
③須賀さんが亡き妻との子供の親権を取り返せない
④夏美の就活が上手くいかない
⑤帆高が警察に追われる
⑥陽菜と先輩が児童相談所に追われる
⑦陽菜が能力の使い過ぎで消滅する

 なんか調子に乗って挙げ過ぎた感もあるが、だいたい天気の子で現れる障害はこんな感じ。では次に障害の原因を考えてみよう。

①帆高が東京で路頭に迷う
 →帆高が無力な家出少年だから

②陽菜がバイトをクビになり、風俗に身を落としそうになる
 →両親がいない子供だけの暮らしを無理に続けようとしていたから

③須賀さんが亡き妻との子供の親権を取り返せない
 →ババアがわからずやだから。須賀さんが信用されていないから。子供が喘息持ちで、雨の日は会うことができないから。

④夏美の就活が上手くいかない
 →夏美が無能だから

⑤帆高が警察に追われる
 →家出なのと拳銃所持(していた)から

⑥陽菜と先輩が児童相談所に追われる
 →(なぜか)子供だけで暮らしていたから

⑦陽菜が能力の使い過ぎで消滅する
 →晴れ女ビジネスの代償

 ……わかったか?

 彼らが不幸になる原因に、天気が関係していることはほとんどない。
 あるとしたら陽菜が人柱になることだけど、これも別に彼らがビジネスで能力を使いまくっていた代償。そもそもビジネスをしなければ能力をそこまで使っていないわけで、ビジネスをやっていた原因は彼らの金銭事情による。当然、金銭事情と天気はなんの関係もない。
 一応、あとは須賀さんの娘かな。須賀さんだけは唯一晴れを真面目に願ってる人かもしれない。娘に会える機会と直結するからね。一人の犠牲でみんなが救われるならいいじゃんとも言っているので、作中で陽菜が消えて明確に特をするのは彼ぐらいになる。

 まあそういうわけなので、実は天気の子において、天気が悪いこと自体は悪いことじゃない。シリアスなシーンで雨が降っているとシリアス感が増すが、序盤の須賀さん家に住み込みで働いているときの楽しげな挿入歌シーンですら雨は普通に降っているので、別に雨が降っていてもあまり問題はないという演出意図が伺える。

 しかしここで目敏いオタクは気付いている。序盤から、テレビのニュースやスマホの画面なんかにちらりと映る異常気象の記事、雨量がうんたらみたいな強調。話には直接関わってこなくても、世間的にはこの天気の悪化が重大事件として扱われていることが示唆されている。

 と、そんなこともあまり気にせず帆高と陽菜は能力を使う。天気を晴れにして人を笑顔にするなどというのは建前で、ひたすらに報酬をかき集めるため陽菜さんの身体を酷使する。「天気で稼ごう!」という台詞の通り、彼らはむしろ天気を乗りこなしてビジネスに利用しているというのが驚きだ。なんなら雨が降るほど陽菜さんの需要は増す。人が死ねば死ぬほど儲かる葬儀屋と同じ理屈で、雨が降れば降るほど彼らのビジネスは成功に近づいていく。
 このときの帆高はまだ本当に大切なものがなにかをわかっていない時期だから、「晴れていると気分がいいなあ」とかいう台詞を吐くが、それはとんだ間違いである。彼らは天気が悪いことによって利益を得ている、いわば天気界の葬儀屋なのだ。

 そしてテレビに取り上げられると身バレが怖くなり、天気市場から撤退の意思を示す帆高。晴れパワーの原材料であるところの陽菜’s肉体も限界が来ていたらしいのでこれが潮時。そう、退く判断がここで既に出来ているのが偉い。つまり彼らは、見事に天気を掌握、利用しきって市場の波を制覇したのである。なんかこの後に力の使い過ぎで乳首まで消えかかっている陽菜さんの身体を見て驚く帆高だけど、正直言ってそうなった理由の大半は警察に追われてたせいである。陽菜さんが能力を使って雷を落としたシーンを覚えているだろうか。陽菜さんは天気を支配できるので雷を落とすことも容易いのだが、それは警察を殺すために使用された。晴れなんてもはやどうでもいい。エイムがクソだったからトラックに間違って落ちたけど、このとき彼女は確実に、自分の本当の敵を理解している立ち回りをしていたわけだ。

 ……と、このように、やはり天気の子において天気の異常気象は主人公たちになんの実害も与えていない。ついでにいうとエピローグでも、東京にいない主人公には全然関係ないのはもちろん、陽菜さんの家も水没を免れているらしいし、なんか家が水没した婆ちゃんも「しゃーない」みたいな雰囲気なので、帆高の知り合い範囲内では被害ゼロといっても過言ではない。

 人によっては、この辺りの描写が足りていないと嘆く人間もいると思う。実際には住む家が全滅してどこにもいけない老人とか、おぼれ死んだホームレスとか、会社が倒産して自殺に追いやられた自営業のおっちゃんとかもいたかもしれない。それらを無視して主人公たちの周りだけハッピーエンドっぽく描くのは選択の重みを表現しきれていないのではないか?と。

 しかしこう考えることはできないか。あえて描いていないのだ、と。

 これは帆高と陽菜、そしてその周辺の物語だ。それ以外の人間が死のうが生きようが彼らには関係ない。帆高も言っている。「天気なんて狂っていてもいい」と。もうそのまんまだ。天気が狂っていてもいい。その影響で誰が被害を被ろうが知ったこっちゃない。帆高にとって一番大切なものがなにか。それは陽菜だ。今もアフリカでは貧しい子供が一秒に何人という単位で死んでいる。でも陽菜の方が大切なのだ。

あえて東京を水没させる

 この世界はやたらと天気が悪いことをアピールしてくる。タイトルしかり、演出しかり、様々なところで異常気象に触れてくる。当然、世界は陽菜に対して人柱としての役割を要請してくる。セカイ系にありがちな世界とヒロインを天秤にかける展開だ。そこで大抵の物語は世界とヒロインを同じ重さで天秤にかけて比べてしまうわけだが、天気の子のすごいところは、あえて世界を軽く見せることで帆高の等身大の価値観を徹底的に描写しているところだ。

 帆高にとって、世界っていうのは退屈で、逃げ出したくなるようなものだ。家出してきた自分に冷たくて、誰も助けてくれなくて、大人の理屈で自分たちに危害を加えてくる国家権力の犬もいる。こんな世界を救う意味がどこにある?

 一応ちゃんと言うと、帆高が東京に来て職探しをしている間、優しくしてくれた人間は須賀さんと陽菜さんだけである。それ以外の人間を救う理由なんて帆高にはない。Yahoo!知恵遅れにでも聞いたら間違いなく世界を救えと言われるだろう。でも帆高はYahoo!民に散々バカにされてきた。そんなまともな返しもくれない連中になにを聞けばいい? だいたい、陽菜さんが世界を救えることは彼ら以外に誰も知らない。彼らが世界を救う理由があるとしたら、それは単なる「そうした方がいいのかなあ」ぐらいの価値観であって、光を求めて家出してきた少年がそんな凡庸な答えを出すはずもない。

 自分に関係のないことや、どうでもいいことは、切り捨てても構わない。作中で何度もそういうふうに描写されてきたものにようやく帆高は気付き、選択する。

 数年後のエピローグで、何度も帆高は「まあ東京が水没するのは仕方ないことだから気にすんなよ」みたいに言われるけど、これは違うんですね。仕方のないことだから気にしないんじゃない。そもそも最初から気にするべきことじゃないのだと。

 その結果、最後のモノローグがこう↓

違う! やっぱり違う! あのとき僕は――僕たちは、たしかに世界を変えたんだ! 僕は選んだんだ! あの人を、この世界を、ここで生きていくことを!

 ということで、帆高は〝あえて〟東京を水没させることを選んだ。成り行きでも仕方ないわけでもなく、帆高は東京を水没させ、陽菜さんを救うことを選んだ。
 そして脚本は、その選択を必然のものとするために、あえて天気の被害も描いてこなかった。だってそれは主人公には関係ないから。自分にとって一番大切なものはなにか? そのためにどうでもいいことで目を曇らせていないか? そういう作品。

 だからお前ら、曇るなよ。この作品には大量のブラフが仕掛けられている。自分が本当に選ぶべきものがわかりにくいこの現代を表現するために。無駄なものが書いてあったり、必要そうなものが書いてなかったりする。そう、あえてね。

僕たちはきっと大丈夫だ

 上記の理由により、東京が水没することなんかへっちゃらなわけですよ。いい加減もうわかるでしょ? だから説明はしない。そう、あえてね。

俺がイチからCharlotteの話をするから誰か聞いてほしい~第三話~

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 そういうわけで三話をやっていこうと思います。ちなみに三話までは録画をなぜかしていなかったので、これを見るためにdアニメストアに加入しました。

 三話がなにをする話かというと、内田真礼加入回ですね。今作における内田真礼はストーリー上いてもいなくても変わらないぐらいの存在意義なんだけど、佐倉綾音を除くと数少ないヒロイン枠、麻枝曲を歌わせるAB!でいうところのガルデモ枠、というところで商売上は非常に重要な立ち位置を占めています。
 俺みたいなめんどくさいオタクが嫌うタイプの女がメインを占める第三話。その内容はいかに? 一応結論を先に言うとこの辺からCharlotteの化けの皮が剥がれてくる頃合いですね。

お弁当

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 反抗期の子供がやりました。しつこいぐらいに強調される甘口飯。

基本戦術

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 逃げる敵に対して乙坂の乗り移り+高城の体当たりで確実に大ダメージを与える基本戦術が確立されてくる。逆に言うとこれ以外で乙坂が役に立つことがほとんどないことをちゃんと描写されている。作戦立案もできないし機転も効かない。主人公の成長すべき点をきちんと前置きしてるのが丁寧なんですね。これはいいことですよ。

登場

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 媚び媚びのヒロイン枠。
 その割にはあんまり人気出なかったよね。友利がAB! のメインヒロインよりマシだったのに対して、AB!でいう天使枠みたいなのは育たなかったからCharlotteはキャラが地味みたいな感じになってる。キャラデザも中身もパワー感じないなんだよなあ。

なんか燃やす

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 美砂の能力を説明させたいがために、特に意味もなく隠れ家を燃やし尽くさせる雑なキャラの動かし方をさせてしまう。高城でも燃やしとくだけでよかったんじゃね?

悪役がアホ

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 Charlotte名物、悪役がアホムーブしてまんまと作戦に引っ掛かるの図。

 能力で脅しをかけるのは悪くないんだけど、そもそもその前提で何の抵抗もなく素人に気絶させられるボディガード&真後ろでそれをやってるのに気付かない相手チームの皆さん。
 なんかテレビ局の悪い人っていうTHE使い捨て設定の悪役もそうなんだけど、やっぱりこういう悪役みたいなの作るのとかその悪役と戦うみたいなのが麻枝は下手なイメージがある。そもそもエロゲ時代にそういうので売り出してるわけじゃないからね。

 アニメはAB!もCharlotteも中途半端に能力バトルモノみたいなのやろうとして、ダサい悪役とかごっこ遊びみたいな戦闘シーンとかそんなんばっかやってる気がする。お前の強みはそこじゃないだろ? イチローにサッカーをやらせるなよ。

モブ男、泣く

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 ぽっと出の使い捨てキャラでお涙頂戴をしようとするな。苦笑いしか出ねえわ。

 内田真礼周りのお涙頂戴は終盤にもまたあるんだけど、そっちもそう。別に積み重ねとかないし本筋とも関係ないからいきなりぶっこまれるだけで感動もクソもないんだよな。

最初と最後にだけ出てくる妹

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 この日付の変わりにだけ出てくる、ストーリーには関わってこないキャラとの日常ギャグシーンってやつ。エロゲにはよくあるよね。麻枝にはよくあるって言った方がいいのか? エロゲって別にストーリーを進めない会話劇だけのシーンに尺を取ったりとかするし、キャラごとにシーンが用意されてたりとかするからそのままやるとアニメでは尺の無駄みたいなことになりがち。
 まあ妹は別にいいよ。あとで死ぬときのために積み重ねをしとかないとだから。でもその積み重ねを上手くやってる作品はすごいなあってなるけど、Charlotteは別に上手くはないし褒めることはないんだよな。

まとめ

 西森柚咲とかいうキャラ、別にあとで活躍するわけでもないし単体で一話使う意味とかなくね?っていう回。こっから妹が死ぬまでは『崩壊する日常』をやるための青春パートをだらだら描くだけの回が続くので、ぶっちゃけ中身自体にはほとんど意味がない。やることがそれこそ日常に愛着を持たせるのと、乙坂くんが闇落ちしたり成長したりするときのための伏線というか積み重ねをやっとくだけなので、正直ハイライトで済ませてしまってもいいレベル。映画だったら挿入歌と共に数分で終わるけど、Charlotteはそれだけに数話使う。一話であれだけテンポよかったのにどうしてこうなるかな~~~って感じ。

俺がイチからCharlotteの話をするから誰か聞いてほしい~第二話~

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 というわけで第二話、やっていきたいと思います。

 ちなみに二話は説明回というか今後のための準備回みたいなものなので、特筆するような要素は少ない。ただCharlotte序盤で大事にされていた青春的日常的なシーンがちゃんと楽しげに描かれていた辺りから、準備回としてはかなり上出来だと思われる。実際に放送当時はまだ絶賛されてたし、俺もこのときは期待を膨らませていた。

この学校の生徒会長は学年など関係ありません

 能力者としての責任感や行動力が最優先されます。

 友利が一年生にして生徒会長であることを聞かれたときの高城の答えだが、よくよく考えると不思議な感じがする。
 そもそも俺は知らないんだけど、そもそもこの学校にいる人って全員自分が能力者であることを自覚できてるんだっけ? 基本的に生徒会メンバー以外が話に絡んでこないからわからないけど、一般生徒は能力を使ってる描写がないのに能力者としての云々というのはどうなんだろう。生徒目線ではなくて組織の偉い人から見てってことなんだろうか。

昼飯

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 高城が絡むギャグシーンはだいたい勢いがあって面白い。

 主人公が妹の作る弁当を嫌っている描写をちゃんと入れつつ、高城のキャラを確立しつつ、青春の一パーツである学食を描きつつ、次のシーンに繋げる。テンポいいよーいい調子だよー。

 その後、一人で昼飯を食ってなんか浮いてる友利を描写。友利が嫌われてる描写。たぶんこの友利が嫌われてるってのは嫌われてることそのものよりも、嫌われながらも自分の目標(能力者の保護)のために頑張ってるっていうメンタルの強さを描いてるんですよね。ヘタレクズである主人公との対比。

能力者追跡パート

 能力者追跡は後々失われる青春部分として前半の多くを占める。一応はこれがメインストーリーなので今後も重要になってくるんだけど、今回のそれは結構短い。さくっと終わるんだけどぶっちゃけ毎回これぐらいでいい気がする。能力者を保護してるぜーっていうのが重要なのであって、実際に保護するために活動してるシーン自体はだらだらやっても仕方ないからね。

幼女友利

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 かわいい。

廃人化するお兄さん

 友利が能力者保護を頑張る動機を紹介。動機は重要ですね。能力者がモルモットになるぞって毎回脅してる理由もちゃんと解説して説明回の役割を果たす。

甘い

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 妹の作ったカレーが甘い。

 乙坂くんは妹の作る料理がめっちゃ嫌いなんだけど、本人には絶対不味いって言わないんだよね。なぜか? メシマズを不味いって言っちゃいけない暗黙の了解がある? その通りなんだけど考え甲斐がないのでそれは忘れるとして。

 まあ後半わかることだけど、このクソ甘いソースはママが昔に作ってくれたやつなんだよね。お袋の味。だからこのお袋の味を嫌ってる乙坂くんって要するにただの反抗期なの。彼、かっこつけてるけど中身は小中学生かなにかかな? っていう感じでダサい奴描写をかましてくる。ママの作ってくれたお弁当を食べずに捨てたりするのも反抗期。なんかそのうち隻眼の死神になったりする辺り彼の精神年齢はたぶん中学生ぐらいしかないので、今後の成長に期待しましょう。

まとめ

 落ち着いてますね。一話でちゃんと掴んで二話でそれを離さない。三話で一気にアゲてくるようなストーリーがくれば序盤のムーブは十分なんだけど三話が「あれ?」だったので一緒に評価が薄くなってしまっている二話でした。俺も布団の上で暴れながら佐倉綾音と創作活動してえなあ。