オタクは世界を救えない

Wake Up, Girls!新章についてヤマカンには一切触れず話をする

Wake Up, Girls! 新章 vol.7 [Blu-ray]


 某監督とその周辺の騒ぎでアニメ界を賑わすホットな話題。その辺については一切触れず、純粋に作品だけの話をしてみようと思う。ちなみに俺はWUGアニメの一期だけ見ており、リアルのユニットや劇場版に関してはノータッチである。

Wake Up, Girls!新章とは

 数年前にアニメ一期が放送された通称WUGの二期。一期では「アイドルの祭典」とかいう全国大会で善戦したが敗退、俺たちの戦いはまだまだこれからだエンドだったと記憶するが、二期では祭典で優勝し、その1,2年後の話が描かれている。WUGがアイドルの頂点に立ったのはつかの間、すぐにライバルのI-1clubにその座を奪われ、新章一話の時点では見る影もなくローカルのクソ雑魚アイドルの地位に逆戻りしてしまっている。

弱み

・絵がキモイ

 少なくともオタク向けの絵ではない。オタクの俺が言うんだから間違いない。少女漫画?に近いような、そうでもないような。この絵柄には慣れるのか? アイドルものでビジュアルに違和感を覚え続けるのなら厳しいものがある。あとアイキャッチとか一枚絵のポーズも見てて不安になる。

 

・なぜ未だにローカル?

 設定面での話になるが、大規模な大会で優勝するほどの実績を持つユニットがその後進展もなく未だにローカルでしか活躍していないというのはおかしな話だ。そりゃお笑いでもM-1優勝したやつらが次の年には跡形もなく消えてるっていうのはあるけど、わざわざ優勝設定付け足しておいて一期とやってることが変わらないってのは、何がしたいのかがよくわからん。むしろその間のエピソードをアニメ化するべきなのでは?(劇場版で触れているかもしれないのであまり強く言えないが)

 そしてローカル風情のくせにMステ出演の依頼が舞い込んでくるのも大概。お前一話でダンスシーン入れたかっただけだろ。しかもそこで踊るのが数年前の曲っていうのもイカれてる。~数年後~をやってここまで成長が見えない展開のアニメは中々ないだろう。

 

・ダンスがダサい

 一期のときも少し思ったが、数年の成長によって目の肥えた俺は確信した。ダンスがあり得ないぐらいダサい。カメラワークの問題もあるかもしれない。作画の問題もあるかもしれない。でもやっぱり振り付けそのものがダサい。特に俺の一押しは汽車ぽっぽみたいに両手を身体の両サイドでぐるぐるしながらフォーメーションを前後移動させるやつ。今時トーマスでもそんな動きはしねえよ。

 

強み

 ねえよ

・アイドル経済不況

 かつてアイドル戦国時代を戦い抜いてきたアイドルたち(とオタクたち)。そこから一転、アイドルにも不景気の流れがやってきて、弱小は解散に追いやられ、トップでも売り上げが後退していくという舞台設定の今作。WUGはリアル寄りのアイドルモノなだけに、こちらの方がよりそれらしいストーリーになるのでは? とほんの少しだけ期待している。それにどのアイドルモノも大概前向きすぎるんだよな。俺は後ろ向きで不景気なアイドルアニメも見てみてえよ。

 

雑感

 総じて、ビジュアル面で違和感を覚えるものの、ストーリー面では設定にちょっと物申したいぐらいで突っ込みどころはあまりなかった。

 しかし褒める部分がほとんどないのも事実で、一話にしては非常に味が薄く俺の人生のように存在意義が感じられないものであった。大多数のアニメにも同様のことを言えるが、このアニメが見れなくなっても困る人はあまりいないだろう。

 で、唯一今後期待できるものとしては、まあ強みとして挙げた一点のとおり、アイドル経済不況の設定。妹分みたいなユニットも出てくるっぽいし、WUGというユニット単体だけではなく、WUG世界でのアイドル業界をなんかいい感じに描けるのならやってみろって感じ。