モンハンばっかりやってろくに記事も書かないまま一か月が過ぎてしまった。とはいえアニメはそれなりに見てたのでなんか書こうと思う。
一応、りゅうおうについては前に書いた記事がこれ。
各話概要
・1~3話
原作だと一巻にあたる。あいちゃんが押しかけてきて弟子になるお話。原作の方だと本当にただの導入って感じで大人しい展開だったと思うが、アニメの方も同じで、まあ将棋とロリをただ合わせましたってぐらいのそれ。
ただぱっと見ではだいぶロリの方に寄せてきたなって印象。将棋ももちろんやってるけど、テキスト媒体と違って対局の内容にほとんど触れることができないし、キャラクターの反応からなんかすげえことやってんだろうなと思う以上の感想が出てこない。ヒカルの碁で言う「神の一手」状態。一応テキストだと結構ちゃんとした解説してるんだけどね。
それと一話の段階でもうダブルヒロインが主人公の取り合いしてるの見てやっぱこの作者ラブコメ下手だなーって実感したね。
・4~5話
原作だと二巻にあたる。だいぶ端折ったね。ストーリー上そこまで重要な回でもないから仕方ないね。
佐倉綾音が弟子にやってくる回だが、原作で主人公が佐倉綾音を賭けて対局をするシーンがまるまるカットされている。やりあうのは終始JSたちなのでロリコン歓喜だが、ガチ将棋の方をお望みの原作勢からすると不評というのはよく聞く。この辺でアニメ化の方向性がロリ重視で確定してるんだなあと実感。
アニメ化の取り扱いについて
まあ、アニメ化前からりゅうおうのアニメで一番問題なのは尺の取り方だって俺はずっと思ってたわけだけど、実際にその通りになった上で、じゃあどうなったかっていうと、たぶん削れるところを削れるだけ削って、原作五巻まで一気にやるだろうということ。
1~3話→一巻
4~5話→二巻
ときたわけだから、この後は
6~7話→三巻
8~9話→四巻
10~12→五巻
とかなるわけだ。正直四巻はつまんねーし三巻はロリがあんまり出てこないから削られる予感しかしない。別に俺は原作に愛着ないしいじられたところでアニメ版に違和感が生まれないなら好きにやっていいと思ってるけど、原作厨からしたらこれからどんどん歯抜け展開が出てくるわけだから良い気分ではないかもしれない。
ちなみにだが、白鳥史郎の前作である「のうりん」はアニメで原作四巻までをわりと綺麗にまとめきっており、尺の扱いに関してはかなり有能だったと記憶している。またその出版レーベルであるGA文庫のアニメにしても、例えば「落第騎士の英雄譚」なんかが一巻四話ペースで原作三巻までをやっており、割と丁寧にアニメ化している印象があった。りゅうおうはそこんとこどうだろう。人によって感じ方は変わってくるところだろう。
ただ一つ気になるところがあって、(おそらく)アニメ終盤を飾る五巻のエピソードってのは主人公がメインで他はほとんど応援役みたいなもの。それがなぜ評価されてるのかっていうと、ロリロリしい対局シーンよりも主人公の対局シーンの方が面白いし、宣伝通りの「熱い」場面だったからである。しかしそこを一番の見せ場に持ってくる予定なのに、アニメで主人公のシーンを削り取っていくこの姿勢。悪手なのでは? と思わざるを得ない立ち回りに感じる。
雑感
ま、普通に見てれば悪くないのだけど、その辺にいくらでも転がってるロリ物アニメでしかない以上、期待していた層からすれば微妙って声が上がるのは頷ける。個人的にはりゅうおうが成功してのうりんの影が薄くなるのも気にくわないので、これを機にアニメのうりんが評価されてくれれば別にりゅうおうが微妙でも一向に構わない。
あとあれだ、これからアニメは原作三巻にあたる25歳奮闘記に突入するわけだけど、あれをどう処理するかでかなり評価が変わってくると思う。ロリは年増のヘイト対象になるだけだからあんま目立たないし、その代わりに将棋面は対局よりも現実的にシリアスな部分に触れてくる、言ってしまえばヒューマンドラマ的なそれが面白い部分なので、単純にアニメ制作陣の実力が試されることになるはず。ロリ勢が25歳にどういう反応を示すのかも楽しみ。そんな感じ。